第17話
夢は願望の表れと言われている。
今日目が覚めて、昨日眠れないと嘆いていたのがウソみたいに晴れ晴れとした心持ち。
なんらかの良い夢を見たのかな。
断片化され、並べ替えるのも億劫な程刻まれた夢の残滓を再構築する術がなく、自分が自分自身の事を何も分かっていないのを痛感させられる。
自己の願望すら具現化できないなんて。
まだまだだな。
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先程タイムラインにて
他人は想像しているより悪意は無い。なので怒りや全ての感情は自分次第である。
的なつぶやきを見て、当たり前だがその通りだよなあと思った。
ちょっと啓発的なのかもしれないけど、自分の人生の主人公が自分であるように、他者の人生の主人公はその人だというのをできる限り理解して生きていこう。
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4/10 今日は寒い。
桜に雪が積もる写真は美しいが、なにか不吉な予感めいたものを想像してしまう。
空を見上げると、グレー。
子どもの頃から変わらない、僕の脳内の色と、かなり近い色である。
H
第16話
3月アタマくらいから、頭から離れずになぜかずーっと聴いている曲がある。
The Only OnesのAnother Girl, Another Planet。
Peter Perrettのへなへな声と、脱力してしまうギターソロ。
Space travel's in my blood
There ain't nothing I can do about it
Long journeys wear me out
But I know I can’t live without it
ドラッグソングだと言われているが、そんなことはどうでもよく。
この不思議な浮遊感、ゆるゆるな世界観が病みつきになってしまった。
そしてなんと、ふと日記に書こうかなーと思っていた昨日4月8日は、Peter Perrettの誕生日だったみたいだ。
不思議だね。こういうことって多々あるよね。
この曲くらいしか知らないんだけど、とりあえずお誕生日おめでとう、ピーター。
今年、僕の2019年の春のテーマソングだね。
H
第15話
4/8 夢
僕は、崖の近くに座っていた。
朝焼けなのか、夕焼けなのかわからない微妙な空気の中で、優しい音楽が流れる。
その言語は聞いた事の無いものだが、妙に心地よい。耳に残る、というよりは脳に直接響いている感じだ。
空から美味しそうな雨が降ってきた、まるで雨が僕の主な食糧源のようにそんな風に考えてしまった。
崖はどんどん伸びて、いつの間にか宇宙にまで到達している。
そうか、僕の、家は、ここなんだな。
妙に納得した夢でした。
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土曜日の夜、お酒を飲んでいて、友人たちとの会話のテーマが「恋人との会話ってどんなのをしている?」でした。
とある男は、恋人と2人で映画を見て、それについて話し合うことが大切だと言っていた。意見が合う、合わないでケンカするのではなく、認め合うことが必要だと。
確かに。
僕も恋人と2人きり、甘いムードの中で仁義なき戦いシリーズを一気見したい。それが僕の夢です。
大友のセリフでキャッキャ言ってしびれたりしてみたい。
「のう、おやっさん。神農じゃろうとバクチうちじゃろうとよ、わしらうまいもの食うてよ、マブいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの。それもゼニがなきゃ出来やせんので。ゼニに身体張ろう言うんが何が悪いの」
H
第14話
どうでもよい話を今日もまた。
天才とは、なんだと思いますか?
この言葉に踊らされ、絶望したりすがったりしますよね。
パッと思いつく世で言われている天才は、商業的に成功した人ばかり。それが生前でも、死後でも。
楽ですよね、誰かを持ち上げて周りにいれば自然と恩恵が受けられる、そういう世界。
たまにそういう人のインタビューを見ると、がっかりしてしまったりします。
解が"天才だ。"と決まっているので、ただひたすら小難しいことばで答え合わせをするだけの広告みたいな文章。やたら大きいコートと少し丈が短くて太いズボンをはいてるドヤ顔の写真付き。
面白い数学の難問を誰でもわかるよう簡単に明確にスカッと解決!みたいなインタビューを期待した僕がバカだったと萎えることの連続。
それにしても…ものさしが知名度でしかない人の多さに、ちょっと辟易しませんか?
そんなことをぼんやり考えていたら、しょうもないことを思い出したので綴ります。
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以前、クラブでとあるDJが偉そうにしていました。初めて会った僕に対しても、高圧的でとても下品で知性を感じない人だったんですが。
なので僕は、露骨に嫌な顔をしていたところ、助さん格さんポジションの取り巻きが、「この人はヨーロッパでも評価されている天才で…」と前口上を延々と語り出したので僕は失笑してしまいました。
ヨーロッパで評価されたら天才なのか、それじゃ天才は何人いるんだろう、世の中に?なんでそんな日本は難易度ノーマルで、ヨーロッパはそれより上みたいな凝り固まった考えのもと知りもしない人に偉そうにできるのか?と。
僕は少しからかってやろうと思い「そんなこというなら、僕も天才ですよ。多少映像で評価されているし、自分に対して自信もありますよ。」と返したのですが、
その"偉大なる天才"DJは「本当に凄い奴は謙虚だ。お前はニセモノ。大したことない。わからないだろうな?若いから。」
と驚きの返答。
その図々しさに呆れかえりました。
透けて見える俺は評価されているから真の天才だ、と言わんばかりの横暴な振る舞い。
まわりの「偉い人につっかかるんじゃないよ、小僧。」という冷たい視線と、取り巻きだから俺たちも偉そうにしていいんだという腐った空気。
僕はその人がなにで評価されているかも知らないし、向こうも知らないはず。
存在しない名刺交換を無理やりさせられ、何故かカードバトルで負けたかのような言われよう。
見る目が失われ、聞く耳も失くして脳が考えることをやめた人たち…口のみで生きる人間になってしまうんだ、いやだなあー、こわいなー。
その人は一晩中、"天才"としてその夜の王様を演じ切っていましたとさ。
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今思い出すだけでもクソな三文芝居ですね。
僕にとってはバカの動物園だったので、ある意味楽しめました。ありがとうございました。
いいたいことを忘れてしまった。
まあいいか。あ、そうそう。
昨日、桜の木にハート見つけたよ。
天才でしょ?
H
第13話
散文。
ひとりになると、色々考える。
ふたりでいる時の自分。
みんなといる時の自分。
明らかに違う感情を抱いている、全てにおいていつだって。
一体なにが正解なのか?
そもそも正解なんかあるのか?
自分を他人のためにどれだけ潔くきっぱりと再構築できるか、それがぼくの信念だと思い込む。
頑固なだけじゃいられない。
柔らかく生きたい。
明日の天気は晴れか?
晴れたらいいね、きっと晴れるさ。
そんな風に気楽に生きているふりをして、笑顔でベッドに潜り込む。
眠れない。
ふと手に取り明るくなったスマートフォンに照らされ映し出された僕の表情は、明日がこないのではないか?というくらい絶望感に満ちた顔をしていた。
H
第12話
カフェインの取り過ぎは本当に体に良くない。
寒気、ふるえ、最初風邪を引いたのかと思った。
合法だと、体に合う合わないを考えないで摂取してしまうけど、絶対向いていない成分、栄養素ってあるんだろうなあ。健康に生きていくためには考えなければいけない年になってきたのかな。
ストレスを限りなく無くすためにも、揚げ足を取り合って生きていくよりも手を取り合って生きて行こうっと。
考えすぎもよくないからほどほどに、バランスをとって生きようと決意したここ数日なのでした。
桜と記念写真撮ったら闇が深そうになってしまった。
H
第11話
突然だが、趣味の話をしようと思う。
まずはこれを見て欲しい。
著者近影。
私の趣味は見ての通り石を拾うことである。
そして私はかなりの丸専である。
そんな言葉があるのかは分からないが、読んで時のごとく、とにかく丸い石が好きなのだ。
無意味な趣味であることは分かっているが、石を拾っている間、私は思考の海を離れて意思を消失したかの様にただひたすら蠢く。
まるで虫のように反射で動いている状態。
生命活動には一切関係ない行為に没頭するというある意味人間らしい趣味であるとも言える。
余裕があって初めて感情が動き出す、本日もそんな気がする下らない怠惰な一日だった。
平和で素晴らしいね。
H