第13話
散文。
ひとりになると、色々考える。
ふたりでいる時の自分。
みんなといる時の自分。
明らかに違う感情を抱いている、全てにおいていつだって。
一体なにが正解なのか?
そもそも正解なんかあるのか?
自分を他人のためにどれだけ潔くきっぱりと再構築できるか、それがぼくの信念だと思い込む。
頑固なだけじゃいられない。
柔らかく生きたい。
明日の天気は晴れか?
晴れたらいいね、きっと晴れるさ。
そんな風に気楽に生きているふりをして、笑顔でベッドに潜り込む。
眠れない。
ふと手に取り明るくなったスマートフォンに照らされ映し出された僕の表情は、明日がこないのではないか?というくらい絶望感に満ちた顔をしていた。
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