第9話
今日は、宣伝をしようかな。
私、パーティをします…!
といっても、大人数でワイワイする雰囲気のものではないんです。
気のおける仲間と一緒に素晴らしい音楽を聴きながら酒でも飲もうや、って具合。
フライヤーも作っちゃいました。
Headphoneless と銘打ったこのパーティ、その名前はなんぞやと思う方もいるでしょう。
文字通り、この日のMusic Selectorたちはヘッドホンを使いません。
じゃあ、どうやってDJをするんだ!と憤りのあなた。まあ力を抜いてください。
ダンスを目的としたナイトクラブなら、繋いで踊らせる曲をかけるのは当然かもしれません。
けれど、ミライヤ本店はカウンターがメインのバー。
すごくムーディーなジャズ、渋いブルースが似合うロケーションなので聴きたくなるんですよね、そういった音楽が。
なので僕らはDJも、繋ぎもしません。
するのはただひとつ、選曲です。
場にピッタリ合った良い音楽を、繋ぐという行為のせいで自分自身が聴けないのは嫌だ!という私のワガママから始めました。しょうもない人間ですね。
実は既に4回目の開催となります。
バレル、ケンジ・ササキという愉快な仲間に加えて、今回はタカシット、ノノカという新たな音楽好きが参加します。
少しずつ、"音楽が好き"というごくごくシンプルな同じ共通点を持つ仲間が増えてきました。
貴方も音楽を聴きながらお酒を飲むついでに、仲間になるのは如何ですか?
例えば、初めてレコードに針を落とした時の、ボッ、プチプチプチ…というあの間のドキドキ感について共感して語りあったらもう仲間です。
他にも、なんだかうまく行かないことを愚痴るのだって構いません。
よし今日は愚痴るぞ!そんな夜もアリです。
だって音楽と酒と…あと僕らがいるんですから(笑)
-----
There are two means of refuge from the miseries of life: music and liquors.
『人生の惨めさから抜け出す慰めは2つある。音楽と酒だ。』
もし、ピンときたら。
H