第1話

久しぶりに日記を書いてみようと思う。

34歳。まさかこんな年齢まで生きるとは。

思えば平凡な人生を送ってきた。

 

パンクロックのカルチャーにハマって、破滅的なものに憧れた10代。

爪を黒くしたり、ボロボロのカーディガンを着たり(UNIQLOで購入し自分で破いた)、髪の毛を黒と金色で半分ずつにして"ロックだな、これは!フフフ"とロックとは正反対の行動をして満足していた。ダサい。

 

大学に行き働き始め納税もして、どこかしっくりこない疑問符だらけの20代、僕が憧れた生き方はこんなのではなかった、と枕を濡らすこともあった。

たまにノートをコンビニで買って、"よし小説を書き上げたる。"と一念発起するも何も思い浮かばずイライラして表紙に"NANDEYANEN"とか勢いで書いて、そのまま就寝。

翌朝そのノートを見て何だよこれ…と絶望することもあった。

 

ロックスター達が27歳で逝くことが多いのは知っていたし、僕も死ぬもんだと思っていた。けれど特に音楽もやらなかった、だからギターも弾けない。

 

30代は特になし。というか、お酒のせいであまり覚えてない。

VJは唯一人生で継続してできているな。えらいえらい。

 

 

こんな人間が面白い日記を書けるとは到底思わないが今書きたいから再開を決めた。
明日、目覚めて"NANDEYANEN"と思ったらやめるかもしれないです。

 

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